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2012/03/01
能登島G&C ゴルフ場経営を会員が継承
 
能登島ゴルフアンドカントリークラブ(七尾市)の運営会社で民事再生中の「能登島リ ゾート開発」(同市)が同クラブの地元会員有志の手で再建される。七尾市内で会社を経 営する会員が29日までに持ち株会社を設立。同リゾート開発株の70%を取得し、筆頭 株主の七尾市に代わり経営に乗り出す見通しとなった。関係者によると、同様の例は全国 的に少ない。

 持ち株会社の名称は「能登島ホールディングス(HD)」。七尾市白馬町の自動車部品 製造、新巧社社長の高橋志栄氏(52)が資本金600万円で設立した。高橋氏は同カン トリークラブ会員で競技委員でもある。近く同市や小矢部市の会員ら4人も出資し、資本 金5千万円を積み増すという。

 29日に開かれた同リゾート開発の取締役会で、同HDが発行済み株式の40%を既存 株主から買い受けることや同HDを引受先とする第三者割当増資の実施を承認。これによ り持ち株比率は同HD70%、筆頭株主だった七尾市は15%となり、経営権が同HDに 移る見通しとなった。

 同HDは引き続き株を保有する意向を示している七尾市と和倉温泉旅館協同組合を除く 既存株主から株式を買い増し、最終的に持ち株比率を83・5%まで引き上げる。

 同リゾート開発は16日に臨時株主総会を開催。現社長の不嶋豊和七尾市副市長が辞任 し、高橋氏が新社長に就任する見通し。

 同HDはゴルフ場に支配人を置き、3月2日から同ゴルフクラブの会員権1口27万6 千円(手数料込み)を300人分販売する。29日現在、200人が購入を予約している 。韓国や中国のゴルフ場とも連携して誘客に取り組み、収益が見込まれる年間2万8千人 以上の利用を目指す。

 能登島リゾート開発 七尾市や石川県の公団が出資する第三セクター。会員への預託金 債務約54億円が経営の重荷となり2010年12月、金沢地裁に民事再生法の適用を申 請した。昨年10月に同地裁に認可された再生計画案では預託金の95%カットのほか、 資本金1億円の半額減資や会員退会希望者に対して預託金元本の5%相当額を2012年 から10年間で均等分割して弁済することが決まった。
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